バストを大きくするなら、ヒアルロン酸注入やバッグプロテーゼが一般的。まずヒアルロン酸注入は、もともとヒアルロン酸が身体の中にある成分なので安心ということと、最初は少な目に入れて少しずつ調整できるところが人気です。いっぽうバッグプロテーゼとは、シリコンなどを胸に挿入してバストアップする方法。ヒアルロン酸だと身体に吸収されてしまいますが、こちらは無くなることがなく、形も大きさも変わりにくいことがメリットです。術前のシミュレーションシステムで、どのくらいの大きさや形になりたいかを確認させてもらいましょう。
自分の身体にある余分な脂肪を吸引し、それをバストに注入してバストアップするのが脂肪注入法。吸引できる身体の部位は複数あり、その数の違いで取れる脂肪量が変わります。吸引した脂肪をそのままバストに利用するため、不自然な硬さがなく後遺症が出にくいようです。また身体にメスを入れることがないため、安心という声も。さらに現在、胸にバッグプロテーゼを入れている方も、抜き取った後すぐに脂肪注入法を施術することもできるそう。自然なやわらかさや、形の良さという点で人気があります。
レーザー治療とは、特殊なレーザーをバストに照射し、皮ふ組織や脂肪層などに熱刺激を与えて血液やリンパの流れを促進すること。これによりバストの脂肪細胞の栄養吸収力が高められ、結果としてバストの脂肪細胞が膨張してボリュームが出るものです。メリットとして、バストのハリや引き上げ効果もあるとされ、また女性ホルモンが活性化され美肌が叶うとも。メスを使わないバストアップ法として、脂肪注入法などによるプチ豊胸と並んで人気の施術方法です。
サロンやエステでも実施されるバストアップセラピーは、メスも針も使わずゆっくり時間をかけておこなう治療法。乳腺を刺激するマッサージや、バストの重みを支えているクーパー靭帯のコラーゲン強化、女性ホルモンを促進する独自のトリートメントなど、店によってやり方はさまざま。アロマを使って癒し効果を増したり、デコルテや産毛のケアも兼ねて美しいバストを目指すことも。美容クリニックに行くのはちょっと...という方は、まずこちらから試してみるのもおすすめです。
バストアップの方法はさまざまですが、やり方は専門医によって異なります。仕上がりの美しさにも大きな差があらわれるので、必ず専門医と相談しながら自分にあった方法を選んでください。
医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長
麻生 泰 医師
・慶應義塾大学医学部 非常勤講師
・日本形成外科学会
・日本美容外科学会
・日本マイクロサージャリー学会