シリコンバッグ豊胸のメリット・デメリットを解説

シリコンバック豊胸のイメージ

シリコンバックは豊胸手術の中でも歴史が古く、最もメジャーであると言えます。しかし、「見た目や感触がとても不自然ですぐにわかる」とか「バックが破損すると悲惨なことになる」といったような悪いイメージが多い施術法でもあります。

特に近年ではヒアルロン酸注射などのメスを使わない豊胸手術が世に広まり、シリコンバック挿入のイメージはやや低下気味です。

しかし、シリコンバック挿入にはそれにしかないメリットがあり、施術方法も昔と比べて進化しています。以降で、シリコンバックのあらゆる側面を解説していきます。

シリコンバックのメリット

デメリットが目立つシリコンバックですが、実は他の施術にない多様なメリットがありますので一つ一つご紹介します。

大胆なバストアップが可能

これがシリコンバックの最大のメリットといっても良いでしょう。ヒアルロン酸注射や脂肪注入などの施術は1~2カップ程度のバストアップなのに対して、シリコンバックは3カップ上げることも可能です。

体質に左右されない

例えば脂肪注入はもともと体の脂肪が少ない人には、施術できないかできても効果が薄まってしまいます。ヒアルロン酸注射はやがて体に吸収されてしまいますが、そのスピードは個人差があり予測できません。

その点、シリコンバックは体形や体質を選ぶことなく、安定的なバストアップ効果を与えてくれます。

希望に近い形を作れる

シリコンバックは人工物であるため、形は様々でその種類は100種類以上あるとされています。そのため、自身の理想とするバストのイメージに近い仕上がりとなりやすいです。

半永久的な持続時間

シリコンバックは一度挿入してしまえば、効果は半永久的です。他の施術と違って体に吸収されることがないため、時間が経ってもサイズが変化することはありません。

ただし5~10年に一度、超音波検査などでバスト内のバッグが破損していないか検査する必要はあります。

シリコンバックのデメリット

シリコンバックは豊胸としては非常に効果が高く安定しているものですが、大きなメリットと共に大きなデメリットも存在する施術です。施術を受ける際にはそれらも把握しておくことが重要です。

動き・形・感触が不自然

形が不自然で、寝ていても横に流れず、感触が固いというのがシリコンバッグ豊胸の最も有名なデメリットでしょう。

現在は挿入場所を工夫したり、バックの形状や質感の改善したりして昔ほど不自然な仕上がりではなくなってきています。しかし、自前の脂肪を注入する脂肪注入のような施術と比べると違和感が残る傾向にあります。

失敗リスクが高い

こちらもシリコンバッグ豊胸の有名で、大きなデメリットです。まずシリコンバックが完全な人工物であるため、アレルギーなどの拒絶反応のリスクが高く、場合によってはテニスボールのような形が変形してしまうカプセル拘縮を起こすこともあります。

それらをクリアしても外部からの刺激や経年劣化によりバックが破損して、バストの形が変形し、漏れた内容物による炎症や合併所のリスクは避けられません。

ダウンタイムがきつい・長い

ダウンタイムとは手術後に生じる腫れや内出血や痛みが続く期間のことです。シリコンバック豊胸は他の施術と比べてもダウンタイムが長く、個人差はありますがきつい傾向にあります。

まず、術後は基本的には日帰りも大丈夫ですが経過によっては数日入院を余儀なくされる可能性があります。術後3日程度はシャワーも厳禁です。

さらに筋肉痛のような痛みが2~4週間程度続き、最初の1週間はベットから起き上がれなくなるほどの痛みを感じることもあります。

パックが完全に馴染むのはおよそ半年程度かかると言われ、その間は激しい運動は控えるようにしなければなりません。

進化したシリコンバック挿入

シリコンバックは進化を経て昔ほど危険で不自然なものではなくなりました。さらに、近年ではバックの中身をシリコン以外のものを使用することで、上記のようなデメリットを改善したバックも確立されています。

生理食塩水

生理食塩水を使用することによって、仮に破損して内容物が漏れてしまっても炎症などの体への悪影響を軽減させることができるため、従来型のバックよりも高い安全性を誇ります。

CMCバック

生理食塩水のバックは、安全性と引き換えに見た目や感触が見劣りする傾向があります。CMCバックは生理食塩水に加えて、天然素材を使用したジェルを使用し、柔らかく自然なバストに仕上げます。

コヒーシブシリコン

特殊なシリコンで、破損しても中身が体内に拡散しないようになっているため、被害を最小限に抑えることができます。加えて形状記憶の機能があり、バストの形や感触をより自然に仕上げる効果があります。

まとめ

シリコンバック挿入はハイリスク・ハイリターンな豊胸手術です。だからこそその効果は絶大で、仕上がりに満足できる可能性が高いと言えます。

リスクやデメリットはたしかに気になるでしょうが、近年ではそれらも改善されつつあります。大胆な変身を遂げたいならシリコンバックは最も効果的な豊胸手術でしょう。

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この記事の監修医師

医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長
麻生 泰 医師

・慶應義塾大学医学部 非常勤講師
・日本形成外科学会
・日本美容外科学会
・日本マイクロサージャリー学会

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医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長 麻生 泰 医師

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