バストアップと乳腺の関係

乳腺とは?

乳腺というのはバストの内側にある管状の組織です。バストは乳腺の周囲に脂肪が覆うような形で作られていて、乳腺はクーパー靱帯という束上の組織で脂肪や筋肉と繋がっています。

乳腺の本来の役割は、母乳を分泌することにあり、成長期や妊娠中など子供を産むための準備が必要になった段階で発達して、その度に個人差はありますがバストも大きくなります。

乳腺の発達がバストアップの鍵

バストの90%は脂肪でできており、バストアップには脂肪を多く摂取すればいいように感じますが、そう単純でもありません。

脂肪を多く摂取しても都合よく胸にいきわたるわけではありません。そのため、脂肪を胸に割り振るように仕向ける必要があります。

そこで、乳腺を発達させることが重要になります。なぜなら、重要器官である乳腺が大きくなれば、それを守るために体がバストに多く脂肪を割り振るようになるからです。

乳腺を発達させる方法

乳腺を発達させるには、「エストロゲン」と「プロゲステロン」という女性ホルモンの働きにより発達します。

この2種の女性ホルモンは卵巣内から分泌されるもので、月経から排卵までの卵胞期にエストロゲンの、排卵後から次の月経までの黄体期にプロゲステロンの分泌量が増えます。

これらのホルモンの分泌を妨げないことが乳腺の発達ひいてはバストアップにつながりますので、その方法をご紹介します。

良質な睡眠

ホルモンは寝ている間がもっとも多く分泌されます。逆に言えば、睡眠不足は乳腺発達の大敵です。なるべく8時間睡眠を心がけ、ホルモン分泌量が最大化する夜10時~2時の間に就寝するようにしましょう。

自律神経の調子を整える

自律神経が乱れると、ホルモン分泌の妨げになります。自律神経が乱れる原因はストレスです。ストレスを和らげる、あるいは発散させることで、ホルモンの分泌を妨げないようにすることが重要です。

アロマやマッサージ、読書などリラックスできる時間を日常で確保すること、適度に運動してストレスを発散さるのも効果的です。

ナイトブラの着用

ブラジャーをつけずに寝てしまうと、重力によりバストは横に流れます。それが乳腺の発達を妨げるだけでなく、バストの形を保つのに必要なクーパー靱帯に負担をかけてしまい、型崩れの原因になります。

就寝用のナイトブラは、横に流れるのを抑制するように設計されているので、バストアップや型崩れ防止に適しています。

タバコとコーヒーを控える・やめる

タバコやコーヒーに含まれる、カフェインやニコチンは血管収縮作用により血流を妨げ、覚醒作用により目を覚ます働きがあります。どちらも自律神経には良くありません。

コーヒーは血圧の低くなる朝と夜は飲まないようにして、タバコはできるならやめるのが理想的です。

乳腺の発達に役立つ食べ物

女性ホルモンの働きを助けることにより、さらにバストアップ効果を増大させることができます。その方法とは女性ホルモンに役立つ栄養素を取り入れることです。

ボロンを多く含む食材

ボロンはエストロゲンの分泌を促す働きがあり、バストアップ食材として有名なキャベツに多く含まれる栄養素です。キャベツ以外にもボロンを含む食材が以下のものです。

・りんご
・ぶどう
・はちみつ
・ブロッコリー
・ナッツ類

イソフラボンを多く含む食材

イソフラボンはエストロゲンと似た働きがあり、バストアップ効果が高いとされている栄養素です。イソフラボンを多く含むのは「大豆」です。そのため、以下のような大豆由来の食品でも効果が期待できます。

・納豆
・豆腐
・豆乳
・味噌

サプリメント

バストアップに効果的な栄養素を効率的に摂取できるサプリメントもお勧めです。前述のイソフラボンや、ビタミンB群や亜鉛といった女性ホルモンの分泌を促す栄養素を気軽に摂取できます。

ただし、サプリメントはあくまでも「栄養補助食」なので、用法容量を守らずに大量に摂取してしまうと逆効果です。基本的には普段からの食事で栄養をとり、補助的にサプリメントを使用しましょう。

バストアップ向きの「良質な脂肪」とは?

女性ホルモンとは関係ありませんが、バストアップには「脂肪」も必要不可欠な栄養素です。前述のとおり、バストは脂肪が9割なので脂肪が増えないと乳腺が発達しても大きくはなりません。

しかし、それと同時に脂肪は取りすぎると肥満につながりやすいものでもあります。そのため、バストアップに役立ちなおかつ肥満につながりにくい「良質な脂肪」をとるようにするべきでしょう。

良質な脂肪とは、体を作るだけでなく基礎代謝のスピードを上げてくれる高脂肪食品のことで、例えば以下のような食品です。

・アボカド
・ココナッツオイル
・オリーブオイル
・ナッツ
・卵

まとめ

乳腺の発達には女性ホルモンの働きが重要です。それらは食事や睡眠、ストレスなど生活の送り方によって良くも悪くも変化します。

乳腺の発達によるバストアップを目指すなら、一部ではなく生活の全てを見直して、改善していくようにしましょう。

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この記事の監修医師

医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長
麻生 泰 医師

・慶應義塾大学医学部 非常勤講師
・日本形成外科学会
・日本美容外科学会
・日本マイクロサージャリー学会

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医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長 麻生 泰 医師

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