バストの構造とバストアップの秘訣

バストを構成する7つの組織

バストは大きく分けて7つの組織で構成されています。一つ一つが違った役割を持ち、そしてその構造を理解すれば「バストアップ」や「下垂防止」の知識にも繋がります。

大胸筋

端的に言えば胸の筋肉です。バストそのものを構成するわけではありませんが、バストの下に広がる土台のような存在で、とても重要な組織です。

クーパー靱帯

コラーゲンで構成された束上の組織です。その役割は乳腺を大胸筋や皮膚と繋ぐことです。バストの「形を保つ」のに重要な器官で、伸縮性があまりないため、切れたり伸びたりしやすい組織です。

乳腺

母乳を分泌する組織です。子供を育てるための器官なので、バスト本来の役割とからすれば最重要器官と言えるでしょう。また、バストアップにも大きく関わる組織です。

脂肪組織

バストの90%がこの脂肪組織です。基本的な役割は、乳腺などの重要器官を外的要因から守ることです。

乳管軍

血管のように、乳房内に張られた管状の組織です。乳腺で分泌された母乳を乳頭まで運ぶ役割を担います。

乳頭

赤ちゃんに授乳するために、外側に露出した組織です。デリケートなため、外からの刺激が強いと色素沈着をおこして黒ずむこともあります。

皮膚

上記の組織全て(乳頭を除く)を皮膚が覆うような形で、バストが形成されます。皮膚の状態がバストの外見的な印象を左右します。

バストが下垂する原因

バストが下垂する原因は、クーパー靱帯が切れるあるいは伸びてしまうことです。クーパー靱帯はバストと大胸筋を繋ぐワイヤーのような役割で、それが切れる・伸びてしまうと重力によりバストは下垂します。

このクーパー靱帯はコラーゲンで構成されていて、あまり丈夫なものではありません。そのため、日常生活の僅かな刺激で切れたり伸びたりしてしまい、痛みも無いため自覚することもできません。

例えばランニングなどの上下の動き、デスクワークや猫背で前傾姿勢が長時間続くときなどがクーパー靱帯の刺激となります。

サイズにあったブラジャーをして、姿勢を正すことがクーパー靱帯を守ることにつながります。運動時のスポーツブラや、就寝時のナイトブラなども有効です。

バストアップに重要な器官とは?

バストアップに有効な手法をご紹介します。その際に重要となる組織が「乳腺」と「大胸筋」、「脂肪組織」です。

乳腺を発達させる

バストは90%が脂肪組織なので、バストの脂肪が増えればサイズは必然的に大きくなります。しかし、摂取した脂肪が都合よくバストにいきわたるとは限りません。

そこで、乳腺を発達させる必要性が生じます。前述のとおり、乳腺は重要器官なので発達すればそれを守るため、体がバストに脂肪を集めるようになります。

乳腺は女性ホルモンの働きによって発達します。妊娠中や成長期にバストが膨らむのは、女性ホルモンが活性化して乳腺が発達するからです。

女性ホルモンは子宮内で生成され、月経の前後で多く分泌されます。それを妨げないようにすることがバストアップにつながるのです。

サプリメントやピルなども有効ですが、基本的には規則正しい生活と十分な睡眠、バランスの取れた食事が女性ホルモンの分泌を促します。

大胸筋を鍛える

直接的にバストのサイズを大きくするものではありませんが、大胸筋を鍛えるというのも有効なバストアップ方法です。

男性のボディービルダーを見るとわかりますが、大胸筋は鍛えられると丸く膨らむように発達します。女性はその上にバストが形成されるので、大胸筋と一緒にバストも持ち上がります。

見た目のサイズ感が増すだけでなく、上向きの綺麗な形に魅せてくれるのが大胸筋です。しかし、日常生活ではあまり使わない筋肉なので発達させるには筋トレしかありません。

ジムに通えるのなら、ベンチプレスやダンベルリフトといった重量のあるものを、胸から上に持ち上げるようなトレーニングが有効です。

自宅で手軽にできるトレーニングはプッシュアップいわゆる腕立て伏せです。無理のない程度になるべく腕の間隔を広くとるようにすると、しっかり大胸筋に負荷がかかります。

脂質(脂肪)を適度に摂取する

バストのサイズを実際に大きくするのは脂肪組織です。乳腺を発達させても、肝心の脂質が体に取り込まれなければバストアップすることはできません。

ダイエットの観点から敬遠されがちな脂質ですが、そもそも脂質は三大栄養素の一つとされているほど重要なものです。その役割は身体機能を維持するエネルギー源となること、さらにホルモンの分泌にも必要不可欠なものです。

過度なダイエットで脂質をとらないと、バストアップしないだけでなく、女性ホルモンが不足して肌や髪のツヤ・ハリを損なう恐れがあります。

一般的には成人女性の場合、体脂肪率30%が平均値とされています。それを大きく下回るようならむしろ積極的に脂質をとるべきでしょう。

まとめ

乳腺や乳管、クーパー靱帯などバストを構成する組織はとてもデリケートなものです。それらを守るため、脂肪がバストに集中的に集められるのです。

しかし、それでも日常生活の送り方や僅かな刺激でバストは良くも悪くも変化します。バストアップや形の維持を求めるなら、まずは繊細なものであると理解し、いたわるように心がけることが重要です。

お電話でのご予約はこちら 0120-658-958 受付時間 9:00~21:00(年中無休)

無料カウンセリング予約

LINE予約

この記事の監修医師

医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長
麻生 泰 医師

・慶應義塾大学医学部 非常勤講師
・日本形成外科学会
・日本美容外科学会
・日本マイクロサージャリー学会

プロフィール詳細はこちら

医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長 麻生 泰 医師

豊胸手術・バストアップの関連記事

    豊胸・バストアップの施術一覧

    豊胸手術・バストアップ施術の症例写真