体幹トレーニングでバストのエイジングケア
- 公開日:2018年04月02日(月)
- 最終更新日:2024年09月26日(木)
バストアップのやり方は色々なものがありますが、手軽にできるものといえば、エクササイズではないでしょうか?
たとえば、バストの下にある「大胸筋」「小胸筋」を鍛えることでバストアップができると、メディアでも取り上げられています。
ところが、バストアップのトレーニングは胸の筋肉を鍛えるだけではありません。
「体幹トレーニング」もバストアップの効果が期待できるのです。
そして、加齢により衰えたバストをエイジングケアすることもできます。
そこで、こちらでは、何故、体幹トレーニングでバストのエイジングケアが期待できるのか解説します。
何故、体幹トレーニングがバストのエイジングケアになるのか?
姿勢矯正するだけでバストが整う?
体幹が弱いと軸の役割を果たしにくいので、猫背の原因になりやすいです。
特にオフィスワークをされている方に多いのが前のめりの姿勢になることです。これを続けることは猫背になるリスクを高めているといっても過言ではありません。
しかし、猫背とバストの衰えはどう関係しているのでしょうか?
確かに、胸を支える筋肉が強ければバストを持ち上げることは可能ですが、猫背になると、いくら胸を支えることができても重力により胸が垂れやすくなるのです。
そのため、大胸筋、小胸筋など胸の筋肉をしっかりと強化したとしても体幹でそれらを支えきることができないのです。
逆に、軸を鍛えて体幹を整えることができれば姿勢がまっすぐになりますのでバストも垂れません。
程よい筋トレが女性ホルモンの分泌に効果的?
そして、もう一つ。
体幹トレーニングがバストのエイジングケアになる理由があります。
筋トレを行うと筋肉の組織が壊れ、それを修復する際に成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンは骨や筋肉の形成、肌の補修など、若さや美しさを保つ役割を持っています。ですが、フリーウエイトなど重量を扱い筋肉に大きな負荷をかけるトレーニングを実践されている場合は、テストステロンなど男性ホルモンもたくさん分泌されてしまいます。
そのため、筋肉に強い負荷を与え過ぎるのは女性らしいカラダを作るという点ではあまりおすすめはできません。
しかし、体幹トレーニングの場合は軽負荷であり、加えて体幹トレーニングによって骨盤が安定することにより女性ホルモンが分泌されやすくなります。
ピラティスやヨガをおすすめする理由とは?
体幹トレーニングは全般的におすすめですが、その中でピラティスやヨガなどの種目が女性ホルモンの分泌と相性が良いところがあります。
それは、「リラックスしながら筋肉を鍛えることができる」ということです。
バストアップは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌がカギになります。
このエストロゲンは、副交感神経が優位な状態のときに分泌されやすい性質をもっています。
実際、卵胞期になると副交感神経が優位になるというのもこのような理由です。
この副交感神経は、入浴時や就寝中などリラックスした状態や安静時に活発になります。
つまりは、トレーニングをするとはいえ、リラックスされた状態を持続できるものを取り入れることが効果的なのです。
それを考慮すると、ピラティスやヨガなどのトレーニングは最適。
そして、もう一つ理由があります。
それは、血管を拡張することができる点です。
エストロゲンが分泌されやすい状態で血管が拡張できればホルモンを体中に運搬できます。そうなれば、美肌、バストアップの効果が期待できます。
エイジングケアをやりながらバストアップ効果が期待できるトレーニング
以上のようにバストアップを行うならピラティス、ヨガは効果的です。
問題なのはピラティスやヨガは様々なポーズがあるということです。
すべて実践するわけにもいかないでしょうから、寝る前にこれだけで良い。というものを3つほど抜粋いたしました。参考までにご覧ください。
1.ラクダのポーズ
始めに、下腹部に息をためます。(腹式呼吸)
拳二つ分ぐらい空けて正坐の状態になります。リラックスして軽く背筋を立てます。お尻「きゅっ」と上げます。
手の親指が外を向くようなイメージで踵を掴みます。
おへそを上に持ってくるようなイメージで背筋を反らし、胸を張ることを意識します。
息をゆっくりと吐きながらこの動作を行います。
息を吸って動作と合わせながら息を吐く、これを2~3回程度行います。
2.魚のポーズ
まず、下腹部に息をためます。
次に、手の甲をお尻の後ろにつけてそのまま仰向けになります。このとき肘は床についた状態になります。
そのまま肘をたて体を押し上げ、胸を反らした状態を作ります。これを息を吐きながら行います。
大体、2~3回この動作を繰り返し行いましょう。
3.猿のポーズ
手の位置は教室や講師によって多少異なります。起立した状態で下腹部に息をためます。足を前に出し膝を直角にします。
足の裏が天井に、つま先を後方に向けます。股関節が伸びるような意識で形を作ります。
下腹部にためた息をゆっくりと吐く。これを左右2~3回行います。
最後に
ヨガは細かいポイントが多すぎます。たとえば呼吸にしても何秒で吐き、何秒吸う。
フィニッシュは腹筋の奥を締める。内臓を意識的に動かすなど、ある程度やらないとできないこともありますが、
あくまでもバストアップを目的とするなら、単純に丹田呼吸法(腹式呼吸)を行えばそれでよいと思います。
ポーズに関してもきれいでないにしろ、リラックスできればそれでよいのです。大事なのはいかにリラックスすることです。
毎晩寝る前に行うだけでも効果的。ぜひバストアップに取り入れてみてください。
この記事の監修医師
医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長
麻生 泰 医師
・慶應義塾大学医学部 非常勤講師
・日本形成外科学会
・日本美容外科学会
・日本マイクロサージャリー学会
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