ボツリヌストキシン注射(ボトックス)は軽い多汗症やワキガにも効果あり?!

ボツリヌストキシン注射(ボトックス)とは?

ボツリヌス菌という菌をご存知でしょうか?ボツリヌス菌は、食中毒の原因にもなるボツリヌス毒素という毒性の強い毒素を作り出します。食中毒というと驚かれるでしょうが、ボトックス注射として使用されているボツリヌス毒素は、人体に害がないレベルまで毒性を下げてあり、承認を受けているものを注射するので安心です。

ボツリヌス毒素は、体内に入ると体の筋肉を動かすために放出されるアセチルコリンという神経伝達物質に影響を与えます。すると、神経伝達物質の指令が上手く届かず筋肉の動きが抑制されます。これがボツリヌストキシン注射(ボトックス)のメカニズムです。

多汗症やワキガの汗とボツリヌストキシン注射(ボトックス)注射の関係は?

軽い多汗症とワキガ、どちらも治療法としてはボツリヌストキシン注射が有効だといわれています。ボツリヌストキシン注射には汗腺(エクリン汗腺・アポクリン汗腺)への刺激を抑える効果があり、汗が出にくくなるのです。

暑い時や緊張した時などには、ほぼ全身にあるエクリン汗腺から無味無臭の汗が出ます。精神的な要因なども含めた何らかの原因で、エクリン汗腺から大量に発汗する症状が多汗症です。

ワキガの臭いの元となるアポクリン汗腺は、脇や陰部などの局所にあります。エクリン汗腺から分泌された汗によって常に湿った状態になっているところに、アポクリン汗腺からベタベタした汗が分泌されて雑菌が繁殖すると、ワキガの臭いが出るのです。

多汗症やワキガ治療のメリットとデメリットは?

では、ボツリヌストキシン注射における多汗症やワキガ治療のメリットとデメリットを見ていきましょう。

まずメリットをご紹介します。
・注射は5~10分程度の短時間で終わる
・治療後もすぐに日常に戻ることができる
・痛みが少ない
・多汗症の場合、脇以外にも手のひらや足の裏にも治療ができる

次にデメリットです。
・効果が半年程度しか続かず、何度も治療しなければならない
・汗腺を除去するのではないため、継続して治療しても完治するわけではない
ボトックス注射の魅力は、なによりその手軽さにあります。ただし効果は一時的であり、重度であれば汗腺にレーザーを当てるなど他の治療とも並行する必要があるでしょう。

多汗症やワキガ対策を考えてみませんか?

多汗症やワキガ治療のなかには、汗のもとになる汗腺を取り除く方法もありますが、女性にとっては「体に傷跡がついてしまうのでは?」という不安を持ってしまうものかもしれません。ボツリヌストキシン注射ならば術後のダメージは小さいため、精神的な負担も軽いまま悩みを解消できるでしょう。

ボツリヌストキシン注射の効果は一時的なものですが、肌の露出が多くなるシーズンに合わせて治療することも可能です。汗やニオイのことでお悩みの方は、一度クリニックなどで専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修医師

医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長
麻生 泰 医師

・慶應義塾大学医学部 非常勤講師
・日本形成外科学会
・日本美容外科学会
・日本マイクロサージャリー学会

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医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長 麻生 泰 医師

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