痩身化粧品にはどのような効果があるの?
バブル時代、痩身に効果がある化粧品は、買うために女性たちが大行列を作るほどの一大センセーションを起こしました。そして現在も化粧品ブランドが手掛ける商品から、雑貨店やドラッグストアで販売されている商品まで、様々な痩身を目的とした化粧品が生まれています。
価格帯によって化粧品に含まれる成分は異なりますが、たとえば血行促進や新陳代謝を向上させる成分、脂肪の燃焼や分解、セルライト対策、むくみ症状の緩和などを目的とした成分が配合されています。
肌をあたためる温感系の成分とは?
肌に塗るとじんわりと温かくなる温感系の化粧品は、血行やリンパの流れを良くし、老廃物の排出を促すとアイテムです。
温感系の化粧品に含まれる成分として代表的なものは、カプサイシンが豊富に含まれるトウガラシエキスや、イチョウエキスです。エキスの成分が肌に刺激を与えることで血管を拡張させ、血行やリンパの流れを良くします。その結果、老廃物の排出が促されて肌の代謝を高める効果が期待できるのです。
難点としては、肌への刺激が比較的強いことが挙げられます。敏感肌の方や生理前など肌コンディションが不安定な時期は、かゆみや赤みなどのトラブルの原因となることもあるため注意が必要です。
脂肪を撃退する成分とは?
脂肪を燃焼させる効果のある成分としては、コーヒーや緑茶などに含まれることで有名なカフェインがよく知られています。
カフェインは脂肪の分解をサポートするだけではなく、脂肪の燃焼に必要なたんぱく質を活性化させます。肌を引き締める効果もあり、多くの痩身をうたった化粧品にカフェインが含まれています。
そのほかには、サプリメントなどでも馴染み深いL-カルチニンやレシチンなども脂肪を燃焼させる効果を目的とした成分です。
痩身化粧品の成分、ほかには何が含まれているの?
もちろん痩身をうたった化粧品は、痩身目的だけの成分で構成されているわけではありません。肌を引き締めたり、滑らかにしたりする成分も含まれています。
例を挙げると、グレープフルーツ果皮エキスは肌を引き締める収斂効果を目的に使用されていますし、肌のはりを維持するヒアルロン酸やコラーゲンなどの美容成分を含む商品もあります。
様々な成分が含まれている痩身化粧品は、自分自身の肌質や求めている効果などをきちんと確認してから使用することが重要です。特に肌が荒れやすい女性は成分表示を確認したうえで、自分に合った化粧品を選ぶようにしましょう。
この記事の監修医師
医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長
麻生 泰 医師
・慶應義塾大学医学部 非常勤講師
・日本形成外科学会
・日本美容外科学会
・日本マイクロサージャリー学会
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