2025年11月2日「自費診療の未来地図~Innovation~」をテーマに『自費研フェイスティバル2025』が開催され、当院の 麻生 泰 医師(統括院長)、 中居 弘一 医師(銀座院 院長)、 柘植 琢哉 医師(赤坂院 院長)、 西川 大嗣 医師(名古屋院 院長)が登壇しました。

「リカバリー症例で学ぶ未来の美容医療」をテーマに、近年注目される注入による豊胸手術「ヒアルロン酸豊胸」「脂肪注入豊胸」、また「アクアフィリング(※1)豊胸」について施術後に起こり得るリスクや実際の合併症症例についてご紹介いたしました。あわせて、修正手術の映像を交えながら、それぞれの対応方法や医師の見解をディスカッション形式で共有させていただきました。
※1 米国や韓国、一部欧米諸国では禁止または非推奨、日本でも2019年に美容外科学会が非推奨の共同声明を出しています。

当院では過去4年間で545件の豊胸の修正手術を行いました。
※2021年1月~2024年6月グループ全体実績
現在、広告等で良く目にするヒアルロン酸や、2014年頃から日本に導入されて一気に広まったアクアフィリング(※1)その他にもアクアミド、通称ポリアクリルアミドゲルの注入による豊胸を受けた方の合併症が問題になっています。
ヒアルロン酸は吸収性ヒアルロン酸を使用するクリニックから、非吸収性のヒアルロン酸まで注入するクリニックが多数存在しこれも問題となっています。
脂肪注入に関しては技術レベルに差異があり、大きなしこりやオイルシストを引き起こすトラブルが多く存在します。

当院では、豊胸手術において安易に人工注入物を用いた治療は行うべきではないと考えております。注入による豊胸施術を行う際には、患者様のご希望と適応が正しく合致していることが前提であり、必ず解剖学的知識を十分に有する信頼できる医師が施術を担当することが不可欠です。

多くの合併症は、施術を担当した医師の技術や知識の不足、さらには倫理観の欠如が重なって引き起こされているのが実情です。患者様に美容医療を提供する以上、最低限の技術と倫理観を身につけていることが求められますが、日本には美容外科を体系的に学べる教育機関がほとんど存在していないのが現状です。
当院では、このようなトラブルを未然に防ぎ、安全な美容医療を提供するために、医師の技術向上はもちろんのこと、倫理観についても積極的に教育を行っております。
今後もこのようなイベントへの参加を通じて、美容医療に関する正しい情報を広く発信してまいります。