ボトックスとは簡単にいうと何なの?副作用や効果・費用について解説

ボトックスとは簡単にいうと何なの?副作用や効果・費用について解説

ボトックスとは何かと聞かれても説明するのはとても難しいですよね?
美容医療の分野で使用されるボトックス治療をイメージする方が多いのではないかと思いますが、実際に何をする治療なのでしょうか?

実際にできる施術、料金や効果・副作用について詳しく解説していきます。

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ボトックスとは簡単に言うと何なの?

ボトックスとは、一言でいうとボツリヌス菌が作る毒素を利用した注射治療です。
本来は眼科や神経疾患の治療に使われ始めた薬ですが、現在では美容分野で広く応用されています。

ボツリヌス菌が作り出す毒素(ボツリヌストキシン)をごく少量使用し、特定の筋肉や神経の働きを抑えます。
その結果、表情ジワを目立たなくしたり筋肉のボリュームを調整したりすることが可能です。

実際、美容医療の現場では額や目尻のシワ改善からエラの張りの解消まで幅広く活用されています。
メスを使わない手軽な施術なので、美容医療が初めての方でも安心して受けられるでしょう。

ボトックスとは簡単に言うと何なの?

ボトックスの効果

ボトックスの効果は、筋肉の動きを抑えてシワや張りを和らげることです。
注射後、数日〜1週間ほどで狙った筋肉がリラックスし始めます。

額にボトックスを打てば、おでこの横ジワを作る筋肉が表情によって刻まれないよう筋肉の動きを抑える仕組みです。
効果は通常3〜6ヶ月ほど持続し、その後徐々に元の状態に戻るでしょう。

また、注射だけの手軽な治療で施術時間も短く、ほとんどダウンタイムがない点も魅力です。
比較的早く効果を実感できるうえ、必要に応じて繰り返し受ければ理想の状態を長く維持できます。
シワが軽減すると表情に自信が持てるようになり、精神的な満足度も高い治療です。

ボトックスの副作用

ボトックスにも副作用が起こる可能性がありますが、その多くは一時的で軽度なものです。

薬剤を注入する以上、腫れ・赤み・内出血など注射部位に一時的なトラブルが起こることがあります。

こうした症状は通常数日〜1週間程度で自然に収まるケースがほとんどです。

まれに目元の施術でまぶたが下がるなど局所的な筋力低下が生じるケースもありますが、適切な量と方法で行えば深刻な副作用はほとんどありません。

副作用について正しく理解しておけば、必要以上に不安になることなく落ち着いて施術を受けられます。
万が一、異変を感じたら遠慮せずすぐに担当医に相談してください。

ボトックスを打ってはいけない人もいるので注意

ボトックスは安全な治療ですが、健康状態や条件によっては受けてはいけない場合もあります。
妊娠中・授乳中の方や、重い神経疾患(重症筋無力症など)がある方にはボトックスは行えません。

また、血液をサラサラにする薬を服用中の方など特定の薬剤との相性によっても避ける必要があります。
未成年や高齢の方もリスクが高く、クリニックによっては施術を断られることもあるでしょう。

これは、ボトックスの作用がこれらの方々に予期せぬ影響を及ぼす可能性があるためです。
該当する持病や状況がある場合は、必ず事前に医師に相談して安全に受けられるか確認しましょう。

ボトックスはうち続ける必要があるの?やめるとどうなる?

ボトックスは定期的に続けることで効果を維持できますが、途中でやめても施術前の状態に戻るだけで悪化することはありません。
ボトックスの効果は永久ではなく、薬の作用が数ヶ月で切れると筋肉の動きが元に戻ります。

エラ(顎)のボトックスを途中でやめても、筋肉が徐々に元の大きさに戻るだけで、施術前より顔が大きくなるようなことはありません。
なお、続けるかどうかは本人の自由なので、無理に間隔を詰める必要もなく自分のペースで受けられます。

繰り返し受けることで効果の持続期間が少しずつ延びるケースもあります。
必要なときだけ受ければ十分で、一度でやめても元の状態に戻るだけなので心配いりません。

ボトックスの平均金額はいくら?

ボトックスの費用は施術する部位やクリニックによって異なりますが、1回あたり数万円程度が一般的な相場です。
大手の美容クリニックでは、部位によって1箇所1万円以下の安価なプランが出ることもあります。

一方で専門性の高いクリニックでは1回に数十万円かかるケースもあり、薬剤の種類や注入量によっても値段が変わるでしょう。
多汗症の治療など医療目的で認められた場合には保険が適用されることもありますが、美容目的のボトックス注射は基本的に自由診療(自費)となります。

安さだけでなく医師の技術やアフターケアも考慮し、自分に合ったクリニックを選ぶことが大切です。

ボトックス注射でできる施術は?

ボトックス注射は顔から体までさまざまな悩みに対応できる、応用範囲の広い施術です。
顔への施術では表情ジワを和らげたりエラ張りを解消して小顔にしたりといった効果がよく知られています。

また、脚を細くするふくらはぎへの応用や、多汗症(汗かき)、ワキガの症状を和らげる治療など、体への活用も可能です。
さらに、肩こりの緩和目的で肩の筋肉にボトックスを注射したり、あごの先にできる梅干じわを改善したりする使い方もあります。

このようにボトックス一つで幅広い効果が期待でき、自分の悩みに合わせて適した施術を選べるでしょう。

表情じわの改善

表情じわ(表情でできるシワ)を薄くする治療にボトックスがよく用いられます。
筋肉の動きを弱めてシワを作らないようにするため、額・眉間・目尻など年齢が出やすい部分のシワ取りに効果的です。

額の横ジワや目尻の笑いジワも、注射後数日で目立たなくなり、表情がなめらかになります。
適切な量で施術すれば表情はそのままにシワだけが目立ちにくくなるため、不自然になる心配はありません。

なお、継続的にボトックスを受けることでシワを作る癖が弱まり、長期的にシワができにくくなるケースもあります。
表情じわが気になる方は、一度ボトックスを試してみてください。

エラ張りを改善

エラ(あご)の筋肉が発達して顔が四角く見える場合、その筋肉をボトックスで縮小させて輪郭をすっきりさせることが可能です。
ボトックスをエラの咬筋(こうきん)に注射すると、筋肉の力が弱まり、数週間〜数ヶ月かけて徐々にサイズが小さくなります。
適切な量で施術を行えば噛む力への影響は少なく、日常生活に支障はありません。

筋肉がほっそりするとエラの張りが目立たなくなり、顔全体がシャープな印象に変化し、フェイスラインが整うことで小顔効果も得られます。
メスを使わず小顔効果が得られるため、エラ張りが気になる方には試す価値のある方法でしょう。

ふくらはぎを細くする

ふくらはぎの筋肉太りにはボトックスが有効な方法です。
ふくらはぎの大きな筋肉(下腿三頭筋)に注射すると、筋肉の力が弱まり、徐々に萎縮して脚を細くする効果が現れます。

効果は日常の歩行に支障が出ない範囲で現れるため安心です。
効果は数ヶ月持続するため、筋肉の働きが戻ると徐々に元の太さに戻りますが、その際は再度ボトックスを受ければ細さをキープすることも可能です。

筋肉質なふくらはぎでも無理なくサイズダウンできる点もメリットといえるでしょう。
メスを使わずに脚痩せできる施術であるため、ふくらはぎの太さが気になる方にとって有力な選択肢と言えます。

ふくらはぎを細くする

多汗症やワキガの改善

汗をかきやすかったりワキのにおいが強かったりすると日常生活でストレスになりますよね?
ボトックスは汗腺の働きを抑える作用があるため、多汗症(異常な発汗)やワキガの症状緩和にも効果的です。

脇の下など汗の多い部分に注射すると、神経から汗腺への信号がブロックされて汗の量が大幅に減少し、雑菌の繁殖も抑えられるためワキのにおいも軽減されます。
効果は4〜6ヶ月程度持続するため、汗の量が気になったら定期的に治療を受けて快適な状態を保つこともできます。

さらに、手のひらや足裏の多汗症にも応用可能で、汗に関する悩み全般に効果を発揮します。
汗やにおいの悩みを気にせず過ごせる時間が増えるため、多汗症やワキガに悩む方にとって心強い治療法でしょう。

豊胸施術でわきボトックスを打つと効果的なの?

豊胸手術と同時に脇へボトックスを打つことで、術後の傷がよりきれいに治りやすくなります。

これは、ボトックスに汗を抑える作用があるためです。脇は汗腺が多く、湿気がこもりやすい場所。そのため、傷の治りが遅れたり色素沈着や赤みが出やすくなることがあります。
ボトックスを打つことで、汗の分泌が抑えられ、傷口が早く乾いて刺激が少なくなることで、傷跡の赤みや盛り上がりを予防しやすくなります。

最近では、こうした理由からシリコン豊胸と同時に脇にボトックスを打つ医師も増えてきています。
「よりきれいに治したい」「術後のケアを楽にしたい」と考えている方にとっては、脇ボトックスの併用が有効な選択肢になるでしょう。

手術中に打つのがおすすめ?

豊胸手術と同時にボトックスを打っておくと、痛みを感じにくくなるため精神的な負担が減ります。
また、術後に改めて来院して打つ手間が省けるので、ダウンタイム中のストレスや通院回数を減らすこともできます。

手術中にボトックスを併用してもらうことができるかは、クリニックや担当医によって異なります。
気になる場合はカウンセリングの段階で「一緒にボトックスを打ってもらえますか?」と聞いてみると安心です。

よりスマートな術後ケアを目指すなら、術中の併用を検討しておくと良いでしょう。

ボトックスの範囲と単位数は確認しておこう

ボトックスの打つ範囲や単位数は医師によって異なるため、事前にしっかり確認しておくことが大切です。

「傷のまわりだけ打ってくれるのか」「脇全体に打って汗対策もできるのか」など、自分がどこまで希望するのかを明確に伝えておくとスムーズです。
もし「ついでに脇汗も抑えたい」と考えているなら、希望を伝えることでボトックスの単位数や打ち方を調整してもらえるケースもあります。

内容によっては料金も変わるため、不安を感じる前にしっかり確認しておくと、より納得のいく施術が受けられるでしょう。

ボトックスで一番人気の部位は?

ボトックスが特によく行われている部位は顔のシワ治療で、中でも額や眉間など表情じわへの施術が一番人気です。
額や眉間は年齢とともに深く刻まれるシワが目立つ部分のため、改善することで見た目の変化を実感しやすいことが人気の理由でしょう。

ちなみに、エラ張りを改善して小顔にする施術も人気ですが、やはり顔のシワ治療の需要が最も高い傾向にあります。
眉間のシワにボトックスを打つと、常に怒っているように見えていた表情が柔らかくなったと感じる方が多いです。

迷ったらまず額や眉間など定番の部位から試してみましょう。効果を実感しやすい箇所のため、初めてでも安心して挑戦できます。

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この記事の監修医師

医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長
麻生 泰 医師

・日本形成外科学会
・日本美容外科学会
・日本マイクロサージャリー学会

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医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長 麻生 泰 医師

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