2025年5月23日・24日、グアム大学にて「第9回 Cosmetic Surgery Anatomy Course(CSAC)」が開催されました。 これは美容外科の精密な手技の裏にある深い解剖学的知識を習得することを目的とした、極めて専門性の高い実習プログラムです。
この実習の顧問を務めるのは東京美容外科統括院長・麻生泰医師です。 美容外科の現場に求められる「安全で効果的な施術」の根幹にある"正確な人体理解"をテーマに2日間にわたり献体を使った高度な実技と講義が展開されました。
現代の美容外科では、ヒアルロン酸注入や脂肪吸引、フェイスリフト、糸リフトなどの処置はミリ単位の精密さが求められます。 美しい仕上がりはもちろんのこと、医療事故の防止という意味でも解剖学的知識の習得は不可欠です。
本実習では、顔面・頸部・輪郭における神経・血管・筋肉・骨格の構造を実際の献体を使って立体的に学ぶカリキュラムが組まれ、施術への臨床応用も意識された構成となっていました。
参加者からは「これまでの施術の精度を理論的に裏付けて再構築できた」「より安全で自信の持てる施術ができる」といった声が多数寄せられました。
5月23日には、CSAC参加医師たちによる現地医学生への特別講義も実施されました。麻生医師は「医療事故ゼロを目指す美容外科教育」と題し、自らの臨床経験と教育の理念を語りました。
さらに、朝日林太郎医師(脂肪移植のリスク)、中居弘一医師(輪郭・脂肪吸引の安全解剖)、吉田由佳医師(糸リフト・注入治療のデザイン理論)らが登壇。 学生たちは国際水準の医療教育に触れ、大いに刺激を受けた様子でした。
この実習における教育的貢献が評価され、University of Guamより麻生泰医師に感謝状(Certificate of Appreciation)が授与されました。 医学生たちの学びを深めたことへの謝意として正式に授与されたものであり、医学教育に尽力する姿勢が現地でも高く評価されたことを示すものです。
壇上で感謝状を手にした麻生医師の笑顔とともに講師陣への拍手が響き渡った瞬間は、教育と臨床の両面で医療の未来を担う意義を象徴しているようでした。
CSACは単なる技術指導の場ではありません。現役医師たちが"手技の意味"を深く再確認し、若い医療者へと知識を継承する場でなければなりません。 安全性と芸術性の両立を追求する美容外科において、このような実習は今後ますます重要性を増していくことでしょう。
東京美容外科では今後もこうした国際的な教育活動を通じて、医師の育成と美容医療の安全向上に努めていく方針です。