鼻手術 ~再手術 プロテーゼのずれについて~

鼻の再手術についてわかりやすい画像とともにご紹介します。

[目次]

プロテーゼのずれの再手術について

再手術について

再手術の時期は、傷が落ち着く6ヶ月以降が望ましいですが、プロテーゼのすれなど比較的単純な場合はその限りではありません。
また感染・炎症などがある場合は、早期にプロテーゼ抜去を行うことで悪化を防ぐこともあります。

手術後2~3週の間に炎症細胞と肉芽組織が活発に増え、傷の回復を促す修復作用が起きます。
しかし、最初の修復作用が終了すると皮膚や筋肉が新しい組織を形成するため、それを再び剥離するのは容易ではありません。
そのため、再手術は皮膚組織や筋膜など全てが新しく形成される6ヶ月以降が望ましいのです。

鼻の手術の後、プロテーゼのずれや、拘縮・炎症などの症状がひどくなる場合には、再手術を行う必要があります。

鼻の再手術 プロテーゼのずれ

プロテーゼのずれは、プロテーゼを骨膜下に挿入せずに皮膚の浅い層に挿入したか、あるいはプロテーゼが鼻背の形と一致していない場合に発生することがほとんどです。

このような場合は、プロテーゼの抜去後、骨膜を正確に剥離して適切なスペースを確保し、新たなプロテーゼを挿入することにより、プロテーゼは安定的に固定されます。

プロテーゼを骨膜下にしっかり挿入することで、もうずれる心配はなくなります。

拘縮と炎症の再手術について

拘縮(瘢痕拘縮)とは傷が治る過程で組織が収縮し、ひきつれを起こすことを指します。
手術の後、鼻に深刻な炎症や血腫が生じると、その周りの組織が修復する過程で拘縮がおこり、プロテーゼを押し上げてしまうため鼻尖が短くなってしまいます。

拘縮(ひきつれ)の状況に応じて、まずプロテーゼを抜去した後、同時に再手術を行う場合や、逆に傷あとが落ち着く6ヶ月以降に行う場合がありますが、患者様の鼻の状況に合わせた選択が重要です。
また、患者様によってプロテーゼが適さない場合は、真皮脂肪等の自家組織を用いて修復します。

異常のある鼻尖に対しては、鼻中隔軟骨、耳介軟骨、肋軟骨、真皮脂肪などの自家組織を利用して再手術を行います。
鼻の一部が陥没しているような場合には、軟部組織(皮膚や筋膜などの支持組織)を利用して陥没部位を補完し、程度によっては皮弁(血流のある皮膚や皮下組織)を利用します。

拘縮によって短く上を向いてしまった鼻も、自家組織によってきれいな鼻尖に整えることが可能です。

鼻の再手術 炎症

炎症反応は、感染やプロテーゼに対するアレルギーによって発生します。

炎症による再手術が必要と判断される場合には、鼻のプロテーゼを即時に抜去し、炎症組織もなるべく除去します。
患者様の鼻の状況に応じて、再手術は同時に行う場合と、炎症が完全に落ち着いてから行う場合があります。
炎症の場合は、真皮脂肪等の自家組織を用いて修復します。

自家組織を用いることで、炎症を繰り返すことなく鼻筋や鼻先を整えることができます。

拘縮の再手術の症例写真

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この記事の監修医師

医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長
麻生 泰 医師

・慶應義塾大学医学部 非常勤講師
・日本形成外科学会
・日本美容外科学会
・日本マイクロサージャリー学会

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医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長 麻生 泰 医師

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