YAGレーザー
- 公開日:2015年01月01日(木)
- 最終更新日:2016年12月20日(火)
YAG(ヤグ)レーザーの波長は1064nm(赤外線)であり目には見えません。YAGの意味は「イットリウム(Y)アルミニウム(Al)ガーネット(G)」の略でネオジウムなどを含ませることでレーザー結晶となります。半分の波長532nmにするため非線形結晶を使い緑色のレーザー発振を得ることができます。YAG(ヤグ)レーザーというと、一般にNd:YAGレーザー(ネオジウムヤグ)を指すことが多いです。
Nd:YAGレーザー
「イットリウム(Y)アルミニウム(Al)ガーネット(G)」の媒質にネオジウムを混ぜたものです。Nd:YAGレーザーは、波長1064nmの組織深達性の高いレーザーで、第2高波長の532nmを利用すれば表層の皮膚色素性病変に対し治療することができます。
【Nd:YAGレーザーの対象疾患】
クリニックによると次のEr:YAG(エルビウムヤグ)レーザーを用いている場合もあります。
Er:YAG(エルビウムヤグ)レーザー
「イットリウム(Y)アルミニウム(Al)ガーネット(G)」の媒質にエルビウムを混ぜたものです。Er:YAG(エルビウムヤグ)レーザーは、波長2,940nmであるため生体組織の水分に対する反応が高く、水への吸収率が炭酸ガスレーザーの10倍以上あるレーザー光です。水によく吸収されやすいため発熱が少ないため周囲の組織への影響がほとんどありません。このレーザーの波長は、リサーフェシングや良性腫瘍の蒸散に使用され、創の治癒も早く、紅斑や色素沈着が少ないレーザー治療ができます。
【Er:YAGレーザーの対象疾患】
この記事の監修医師
医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長
麻生 泰 医師
・慶應義塾大学医学部 非常勤講師
・日本形成外科学会
・日本美容外科学会
・日本マイクロサージャリー学会
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