保湿剤
- 公開日:2015年01月01日(木)
- 最終更新日:2016年11月10日(木)
保湿剤は化粧品、医薬品など数多くの市販薬があります。例えばしみなどの治療で角質を削る治療、具体的にはケミカルピーリングやレーザー治療、レチノイン酸などの治療では、角質を失うため皮膚のもつ「バリア機能」、「水分保湿機能」がダウンします。このため、これらの治療後には保湿剤で補うことが必要になってきます。保湿剤は大きく2つの考え方に基づき2種類があります。
(1) 水溶性(吸保湿的)
(2) 油性(閉鎖的、閉塞的)
(1)の水溶性(吸保湿性)とは、いわゆる保湿剤の成分が水分を保持することを目的としています。角質にこれらの保湿剤が浸透し、もしくは角質上に付着することで水分を吸収・保持する作用をもつものです。具体的には、グリセリン、プロピレングリコール、尿素、ヒアルロン酸、水溶性コラーゲン、ヘパリンノイドなどの成分です。
(2)の油性(閉鎖的、閉塞的)とは、油性の成分のもので皮膚の上から膜をつくることで皮膚を密閉し、保湿およびバリア機能を高めることを目的としています。具体的には、ワセリン、ベビーオイルなどのオイル、セラミドなどの成分があります。
この記事の監修医師
医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長
麻生 泰 医師
・慶應義塾大学医学部 非常勤講師
・日本形成外科学会
・日本美容外科学会
・日本マイクロサージャリー学会
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