
レチノイン酸、レチノイドと同義語です。
レチノイン酸(Retinoic Acid)はビタミンAの一種でレチノイド、トレチノインともいいます。レチノイン酸は米国ではしわ・にきびの治療医薬品としてFDAに認可されており、非常に多くの患者さんにしわ・しみ・ニキビ・ニキビ跡などの治療薬、皮膚の若返り薬として使用されています。
(作用・効果)
角質層を積極的にはがし皮膚の基底層に働きかけてコラーゲンの増殖をはかり、キメ細かくふっくらとした肌質と変えていきます。
皮脂分泌量を抑え、ニキビ治療にも効果があり、しみ・ニキビ跡を目立たなくします。使い始めの1~2ヶ月間、皮がむけたような状態が持続しますが、その後はキメ細かくなめらかな肌質へ変わります。 医師の指導のもと使用します。
レチノイン酸とハイドロキノンの併用でシミの改善率は8割以上とも言われてます。
トレチノイン(レチノイン酸)の皮膚に対する作用には以下のようなものがあります。
a) 表皮において角質を剥離する。
b) 角化細胞のターンオーバーの促進。
c) 角化細胞の増殖促進作を増強し、表皮は肥厚する。
d) 真皮乳頭層の血管新生を促す。
e) 線維芽細胞のコラーゲン産生促進作用のため真皮肥厚(長期的作用)。
f) e)の作用の結果としての皮膚の張り、小じわの改善。
g) 皮脂腺の働きを抑え、皮脂の分泌の抑制。
すなわち表皮、真皮レベルの両方で皮膚の創傷治癒を促進する働きを持っており、このうち、しみ=色素沈着の治療には、
a)の角質剥離、b)ターンオーバー促進、c)の増殖促進の作用が重要となります。
尚、従来のメラニン標的レーザー(ルビー、アレキサンドライト、Nd:YAGレーザーなど)
と比べると、トレチノインの最適量の判断、さじ加減が難しいものの、炎症後色素沈着の発生率や脱色素などのトラブルは少ないの治療と思われます。もちろん個人差はあります。
しかし深い真皮性の色素異常には効果があまりありません。