
洗顔だけでは落としきれない古い角質を化学薬品で溶かし、古く傷んだ皮膚がシミやくすみ、シワとともにはがれ落ち、新しく白く潤いのある皮膚を新生させる最新の皮膚再生治療で、ニキビやニキビ痕には優れた効果を発揮します。さらに、シミやくすみ、シワなども改善することができます。
シミやくすみなど色素沈着の治療としては補助療法の位置付けになります。ケミカルピーリング単独での色素沈着の治療は少し困難ですが、ごく薄い色素沈着の場合には選択肢となりますし、ハイドロキノン(漂白剤)と併用すれば一定の効果はあります。メラニンの排出効果はレチノイン酸治療に比べると落ちると思われます。
ケミカルピーリングは、薄い角質を剥離し、老人性色素斑の軽度の過角化をとる以外に、他の薬剤の浸透性を高めるなどの効果もあります。ビタミンCのイオン導入、超音波導入を追加すればさらに効果的です。
(ケミカルピーリングの適応)
・ニキビやニキビ痕
・肌のクスミ、薄い色素沈着やシミ
・肌荒れ、乾燥した皮膚
・老化した皮膚、小じわ
(ケミカルピーリングの薬剤)
ケミカルピーリングで用いられる薬剤は、様々な種類の薬剤があります。代表的なものはAHA(α-ヒドロキシ酸:グリコール酸や乳酸が主に使われます)とTCA(トリクロール酢酸)です。クリニックによってはフェノールやサリチル酸も使われます。これらの「酸」は角質と角質の接着をゆるめ、古い角質をはがれやすくする働きがあります。
現在、国内のエステや美容外科、皮膚科などで広く行われているピーリングは、20~50%(場合によっては~70%)濃度のAHA(α-ヒドロキシ酸)を使ったケミカルピーリングです。患部に数分間の塗布施術します。10~15%のものを外用剤として毎日使用させる場合もあります。サリチル酸(20%程度)もよく行われています。
同様に、TCA(トリクロール酢酸)では20~40%濃度を使用します。TCAはさらに深いピーリングも可能で本質的な治療も可能になりますが、その分、治癒に時間がかかります。ブルーピールという名前で呼ばれているのはTCAのピーリングの1つで、ブルーピールは色をつけることで、皮膚のどの深さまで薬が作用されているかわかりやすいように、15%のTCAに青い色素を入れたものです。 フェノールも深いピーリングが可能です。深いしわなどにも有効です。
これらの濃度や薬剤は、患者さんの肌の状態や、クリニック、もしくはドクターの判断になります。
(術後のケア)
ケミカルピーリングの場合は、術前、術後も非常に重要です。
角質や表皮を剥がすため、表皮のもつ本来のバリア機能・保湿機能が失われます。それらに対する対処が必要です。医師の指示に従ってください。